獨鈷山西明寺

栃木県益子町にある坂東20番札所です。


真岡鉄道という初めての路線にワクワクしていたら、なんと水戸線下館駅のホームに降り立ったところにSLがとまっていました!

高崎〜水上間のSLと違い、予約不要。500円の割り増し料金をホームで払って即乗れました。

新潟の柏崎近くの鯨波に海水浴に行くのに上越線に乗って以来約50年ぶりのSL。

清水トンネル内で暑苦しさに耐え切れずに窓を開けた友達が怒られていたのも懐かしいです(笑)



   


ビール飲んで、おつまみ食べて回りは和やか。

私は参拝前だから隠忍自重。

帰りに飲むぞ〜(笑)








真岡駅に隣接してSL博物館があるらしく

真岡駅でたくさん降りました。

白人の家族連れも降りました。

白人の鉄男さんもいるのね。



益子駅に着きました。

なんと1日一本12時に、笠間稲荷に行く直通バスがあります。

先ほど来ました。観光バスのように豪華でしたが、一人も乗りませんでした。

上手く使えば、笠間稲荷すぐ近くの佐白観音にも行けそうです。

晴れていたら、益子駅前の観光案内所で電動自転車を借りるつもりでした。

雨だったので、一時間一本の東野バス宇都宮駅に乗って城内坂まで行きました。




益子の城内坂から西明寺に登る途中の小川の土手に曼珠沙華が咲いていました。

曼珠沙華を見たのも久しぶりです。

子どもの頃はカジバナと呼んでおもちゃにすると、

毒があるし、火事が起きるから触るな!

と年寄りたちに叱られました。

山口百恵の歌でイメージアップしたのか

埼玉の巾着田では曼珠沙華祭りなんてのもします。

雨が激しく、とても遠く感じました。




路傍のコスモスも風情があります。

実家のムラでは休耕田にコスモスの種を蒔くよう奨励しています。

コスモスは見映えがいいし、雑草除けになるのです。

地方を旅行していて車窓から休耕田のコスモスや太陽光発電パネルをみると物悲しくなります。





 

真岡鐵道益子駅から4キロの山の中腹に独鈷山西明寺があります。

鎌倉時代の最明寺入道北条時頼にゆかりという伝説のある古刹です。謡曲鉢の木の回国伝説ですね。

独鈷は真言密教の仏具。真言宗豊山派のお寺です。

田中住職は付属の普門院診療所院長を兼務。

先代住職のご子息として生まれ、ご実父の勧めで医学部に進学。医師の傍ら本山で修行して僧籍も取得。

住職を継ぎ、付属診療所を建てるも、お寺は東日本大震災で大被害。

ご自身も進行性の癌で末期と診断される。

そのご住職の法話本などが納経所にたくさんおいてありました。

西明寺の名物?は笑い閻魔。

笑って煩悩に打ち勝ちましょう!



帰りは雨がやみ、行きよりだいぶ楽でした。

帰りは益子駅まで歩きました。

益子駅から七井駅まで散策路になっていて、西明寺はその三分の一くらいの位置です。

晴れていて健脚なら歩いてみたい道です。

益子駅近くの道路に雨引観音の看板がありました。

西明寺、佐白観音、雨引観音は自動車なら至近で1日で回れます。

実はこの辺りは我が家のドライブコース。

敢えて歩いています。

城内坂から宇都宮に行けば、大谷観音にも行けます。




行きの下館駅では汽車は既にとまっていました。

帰りの益子駅ではホームで到着を待ちました。

汽車を待つのはワクワクします。

ぶお〜が聞こえ、煙が見え、それから踏切が鳴ってから徐々に姿が見え、近づいて来ます。

ごく初期の映画『列車の到着』やゾラの小説を思い出しまし

真岡鐵道からJRに乗り換える時のSuicaのタッチをし忘れて、やり直しているうちに電車が行ってしまい、三十分待ちです。

こういう時青春18きっぷなら良かったのに(泣)